法起寺

2009年05月21日
三重塔は創建当時のままという、法起寺(奈良県生駒郡斑鳩町岡本)です。
法起寺179
聖徳太子ゆかりの岡本宮跡に建ちます。
岡本宮は606年、太子が『法華経』を講じた場所としても知られます。
聖徳太子建立七ヵ寺と伝えられますが、『聖徳太子伝私記』所収の「法起寺塔露盤銘文」によれば、683年に太子の遺命によって山背大兄王が寺としたといいます。
かつての地名から、池後寺、池後尼寺とも称します。

1960年に発掘調査が行われ、創建当時の伽藍配置は金堂と塔の位置が法隆寺と逆になっている事が明らかになりました。

三重塔は、白鳳時代の創建当時のままに建っています。
684年着工、706年3月完成。塔高約24m。
飛鳥様式の三重塔としては現存唯一で、三重塔としても日本最古最大です。

柱のエンタシスや雲形斗栱など、建築様式は法隆寺の五重塔に似ています。
1970~75年にかけて解体修理が行われ、建立当初の形に復元されました。
聖徳太子の本より


旧中宮寺跡、もしくは国道25号中宮寺東交差点から北へ歩きます。
池をひとつ越えると法起寺です。
三重塔が右斜め前方に見えていると思います。

岡本宮があった場所ですから、聖徳太子がこの地に居たことになります。
同じ大地を踏みしめているのです。

法隆寺と違って、観光客が少なくてさらに静かです。
実際はそんな事はないのでしょうが(文化財ですから)、無防備というのは少しニュアンスが違いますね…、人を信じているというのでしょうか、こう監視されている感じがなくて、すごく気持ちのいい場所でした。
本当に京都のお寺とは空気が全然違います。

私が母と訪れた時は、もう一組のご夫婦だけでした。
お寺の方が、「今から聖天堂の中を掃除するのから、中を見せてあげますよ。」と声を掛けてくださり、4人で中を覗かせて頂きました。
さらに普通は見ることが出来ない秘仏まで御開帳してくださりました。
お寺の方には間違いないのですが、“そんな簡単に開帳していいの?”と私の方が不安になりました。
でもありがたく拝ませて頂きましたが…。
もしかして、この仏様を拝見したのは数少ないのではないでしょうか。

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黒岩 重吾

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